ホーム
  • 塾経営

LMS(学習管理システム)とは?個人学習塾が導入するメリット・デメリットや選び方のポイントを解説!

学習塾の運営は生徒の学習管理や教材の準備、進度の管理など日々多くの業務をこなします。塾運営の業務の効率化にはLMS(学習管理システム)の導入がおすすめです。

LMSを導入することで、eラーニングの実施や管理業務の効率化が図れます。

本記事では、LMSの機能や種類、導入のメリットを紹介します。

LMSの選び方、おすすめのLMSも解説するので導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

LMS(学習管理システム)とは?

blog_021-02 LMSとは「Learning Management System」の略で、学習管理システムのことです。

LMSを導入することでパソコンやスマートフォンを通じてeラーニングの実施が可能となります。

また、教育担当者は受講者の視聴履歴や受講内容なども容易に管理可能です。

LMS(学習管理システム)を塾が導入することで生徒の学習のしやすさや生徒の管理のしやすさが向上します。

LMS(学習管理システム)の4つの機能

LMS(学習管理システム)には、主に以下の4つの機能が搭載されています。

  • 受講機能
  • 学習管理機能
  • 指導機能
  • 教材管理機能

LMS(学習管理システム)を選ぶ際に、塾に適したシステムを選べるように各機能を確認していきます。

機能①:受講機能

受講機能とは、生徒がインターネットを介してeラーニングを受けるための機能です。

生徒は、オンラインでの学習が可能となるため、いつでも、どこでも学習が可能となります。

管理者は生徒に対して、動画ファイル、確認テスト、アンケートの配信が可能です。

近年では、一人ひとりの受講者にあった教材をLMSで自動的に推奨してくれる機能も出てきています。

機能②:学習管理機能

LMSの学習管理機能では、リアルタイムの受講状況の管理や成績を管理できます

管理者はLMS上のダッシュボードを通じて、受講者ごとの学習進捗を一目で確認できます。

また、成績管理の機能の活用によって、受講者の得意・不得意な科目や苦手な箇所を把握し、個別のサポートや補習を行うことも可能です。

管理機能は、生徒の学習状況を把握し、的確な指導やサポートを行うための重要な機能となります。

機能③:指導機能

LMSの指導機能は、生徒のレポート管理や質問に対する回答など、生徒への指導をサポートするために開発された機能です。

指導機能を利用することで生徒の学習状況の把握やフォローアップも容易になります。

たとえば、LMS上でレポートを出題し、生徒が回答したレポートを採点・評価できます。また、生徒からの質問にも迅速に回答でき、生徒の理解度を確認しながら的確な指導が可能です。

このようにLMSの指導機能は、生徒への効果的な指導を行うために役立つ機能といえます。

機能④:教材管理機能

教材管理機能は、学習コンテンツを管理し、効果的に教材を活用するための機能です。

教材管理機能を使うことで、学習のためのテストを作成したり、変更したりできます。

また、教材管理機能は、定期的に教材をアップデートすることも可能です。

教材管理機能は生徒へ効果的な学習プランを提供するうえで欠かせない機能といえます。

LMS(学習管理システム)の種類

LMS(学習管理システム)には2つの種類があります。

  • オンプレミス型
  • クラウド型

学習塾の形態によっても導入すべきLMSの種類は異なります。各種類の特徴の違いを確認していきます。

種類①:オンプレミス型

オンプレミス型のLMSは、LMSを自社のサーバー内に構築するシステムです。

オンプレミス型のLMSはカスタマイズが容易であり、特定のニーズや要求に応じて細かい調整が可能となります。

また、自社サーバーに直接構築するため、データのアクセス管理やセキュリティポリシーを自社で完全に制御できます。

一方でオンプレミス型のLMSはカスタマイズ性や柔軟性が高い反面、導入には多くの時間とコストがかかります。

そのため、コストを踏まえ導入を検討してください。

種類②:クラウド型

クラウド型のLMSは、インターネットを介して利用できるシステムのことです。

クラウド型のLMSはサーバーなどの初期費用が不要であるため、定額の利用料金だけで容易に導入できます。

システムのバージョンアップも自動で行われるため、導入や運用がしやすい点がメリットです。

一方で、インターネットを介して利用するため、オンプレミス型と比べるとデータのセキュリティ面に不安があります。

また、独自のシステム導入が難しいため、デメリットを理解したうえで導入を検討してください。

LMS(学習管理システム)の導入がおすすめの学習塾

以下の特徴を持つ学習塾は、LMS(学習管理システム)の導入がおすすめです。

  • eラーニングを導入したい学習塾
  • 効果的な学習管理を行いたい学習塾
  • 学びの仕組みを構築したい学習塾

それぞれの塾の特徴を以下で確認していきます。

eラーニングを導入したい学習塾

eラーニングを導入したい学習塾には、LMSの導入がおすすめです。

LMSの導入によって、システム上で動画配信の授業が可能となります。

また、生徒は自分のペースで受けたい授業を受けるため、苦手な教科を重点的に学ぶなど学びの効率化が図れます。

さらに、生徒の視聴状況や理解度などのデータもLMSで管理できるため、個別の指導やフォローアップも容易となるのです。

このように、eラーニングを導入したい学習塾にはLMSの導入がおすすめといえます。

効果的な学習管理を行いたい学習塾

効果的な学習管理を行いたい学習塾にも、LMSの導入がおすすめです。

学習管理を徹底することで生徒の学習目標やレベルに合わせて最適なカリキュラムや教材を提供し、成長を促すことができます。

たとえば、LMSを導入することで生徒の出欠や成績、進度や課題などの情報をデータで確認できます。

そのため、学習計画やカリキュラムの作成や修正もスムーズになるのです。

また、生徒や保護者とのコミュニケーションもLMSを通じて行うことができます。

このように、生徒の学習目標やレベルに合わせたカリキュラムの提供と進捗管理をしたい学習塾にはLMSの導入がおすすめです。

学びの仕組みを構築したい学習塾

学びの仕組みを構築したい学習塾にも、LMSの導入がおすすめです。

LMSを導入することで効率的で柔軟な学習環境の構築と生徒の学習進捗の効果的な追跡・管理を実現できます。

たとえば、一度授業動画を撮影してシステム上で動画配信してしまえば、その後は塾講師の授業を行う回数が減るため負担の削減につながります。

また、授業動画はLMS上で再利用や共有ができるため、教材開発や教員育成にも役立ちます。

このように、LMSを導入することで授業動画の再利用や共有、教材開発の効率化など学びの仕組み化ができるため、学びの仕組み構築をしたい学習塾におすすめです。

LMS(学習管理システム)を導入するメリット

blog_021-03 LMS(学習管理システム)を導入するメリットを紹介します。

ここでは、LMSを導入して生徒が得られるメリット、学習塾が得られるメリットの2つに分けて解説します。

LMSを導入するメリットを理解するための参考にしてください。

生徒が得られるメリット

まず、LMS(学習管理システム)を導入して生徒が得られるメリットを3つ紹介します。

  • 学習効率を高められる
  • 塾に通う手間を省ける
  • 不得意な教科を集中的に学べる

以下で生徒が得られるメリットの詳細を確認していきます。

メリット①:学習効率を高められる

LMSの導入によって、生徒の学習効率を高めることができます。

LMSでは自分の苦手な範囲の動画を集中して見ることができるため、効果的な学習が可能です。

たとえば、数学が苦手な生徒は、数学の教科書や問題集だけでなく、数学の動画を見て学習できます。

また、塾での授業と異なり、聞き取れなかった場合は何度も再生して見直すことができます。

このように、LMSの導入により学習効率を高められることがメリットです。

メリット②:塾に通う手間を省ける

生徒にとって塾に通う手間を省けることもメリットです。

LMSの導入によって生徒は自宅で動画で学習できるため、塾に通う手間を省くことができます。

生徒は通塾にかかる往復の交通時間を削減でき、その時間を学習に充てることができます。

また、塾に通うための準備や移動のストレスもなくなり、学習に集中できる環境を整えることが可能です。

メリット③:不得意な教科を集中的に学べる

不得意な教科を集中的に学べることもメリットです。

LMSの動画学習を利用することで、自分の不得意な教科を集中的に反復学習することができます。

学習塾での集団型講義では周りのペースで授業が進んでいくため、自分が理解できないまま授業が進んでいく場合もあります。

一方でLMSなら、動画を何度も見直しながら学習できるため、わからない内容を理解するまで確認できるのです。

学習塾が得られるメリット

続いてLMS(学習管理システム)の導入によって、学習塾が得られるメリットを3つ紹介します。

  • 教育の工数を削減できる
  • 生徒の管理がしやすくなる
  • 教材のアップデートがしやすい

以下で、学習塾が得られるメリットの詳細を確認していきます。

メリット④:教育の工数を削減できる

LMSの導入によって学習塾は塾で行う授業の工数を減らすことができます。

LMSは一度動画コンテンツを作成すれば、何度でも使い回すことができます。

そのため、クラスごとに何度も同じ授業を行わなくてもよくなります。

教育の工数を削減することで、講師の負担の削減につながります。

メリット⑤:生徒の管理がしやすくなる

LMSを使うと、生徒の出欠や成績、進度などを一元的に管理できます。

これにより、生徒の学習状況を把握しやすくなり、個別の指導やアドバイスがしやすくなります。

たとえば、LMSを導入することで生徒がオンラインで受けたテストの結果や回答内容をすぐに確認できます。

また、生徒がどの教材をどれだけ勉強したかもトラッキングできます。

これらの情報をもとに、生徒の弱点や課題を特定し、適切な対策を講じることが可能となるのです。

このように、LMSを使うと、生徒の管理がしやすくなり、個別指導やアドバイスに活かすことができるのです。

メリット⑥:教材のアップデートがしやすい

LMSを使うと教材のアップデートがしやすくなる点もメリットです。

LMSでは、授業をオンラインで配信するため、紙媒体よりも迅速に内容を変更したり追加したりできます。

たとえば、LMSでは、教材に動画や音声などのマルチメディア素材を組み込むことができます。

これにより、教材の表現力や魅力を高めることができます。

また、LMSでは、教材にフィードバック機能やクイズ機能などのインタラクティブな要素を加えて教材の理解度や記憶力を高めることも可能です。

このように、教材のアップデートがしやすい点もLMSのメリットといえるのです。

LMSを導入する際の選び方のポイント

LMSを導入する際の選び方のポイントを3つ紹介します。

  • 塾が求める機能が搭載されているシステムを選ぶ
  • セキュリティ面で安心できるシステムを選ぶ
  • 塾の規模に適したシステムを選ぶ

自塾に適したシステムを導入できるように、それぞれの詳細を確認していきます。

選び方①:塾が求める機能が搭載されているシステムを選ぶ

LMSを導入する際は、塾が求める機能が搭載されているシステムを選んでください。

LMSに搭載されている機能はシステムごとによっても異なります。

eラーニングを充実させられるシステム、生徒管理を楽にできるシステムなど、用途に応じてLMSを選択することで導入後に得られる効果が大きくなります。

選び方②:セキュリティ面で安心できるシステムを選ぶ

LMSはセキュリティ面で安心できるシステムを選ぶことも大切です。

塾では生徒の成績や個人情報など機密情報を取り扱っており、情報の漏えいは必ず避けなければなりません。

LMSのセキュリティの強さを調べるためには、システムがSSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)などの暗号化技術を利用しているか確認してください。

また、セキュリティに関する信頼性が高いシステムを選ぶためには、他の導入企業の事例や口コミをチェックすることも有効です。

実際に導入している塾の運営状況やセキュリティ対策の効果を知ることで、安心してシステムを選ぶことができます。

選び方③:塾の規模に適したシステムを選ぶ

LMSは塾の規模に適したシステムを選ぶことが大切です。

大規模な塾の場合、さまざまな形態に対応できるようにオンプレミス型のLMSがおすすめです。

また、小規模塾でコストを抑えたい場合はクラウド型LMSがおすすめです。

このように、塾の規模に合わせた適切なシステムを導入することで、効率的な学習の提供やコストカットを実現できます。

学習塾におすすめのLMS(学習管理システム)3選!

学習塾におすすめのLMS(学習管理システム)を3つ紹介します。

  • LearnO
  • ヨリソル
  • Doorkeeper

それぞれのシステムの特徴を解説するため、自塾に導入するシステム選びの参考にしてください。

おすすめLMS①:LearnO

LMS名LearnO
特徴スマートフォンからも受講可能なeラーニングシステム
主な機能マルチデバイス対応、アンケート、テスト作成、多言語対応、他システム連携、レポート提出、評価集計など
料金4,900〜327,200円/月(人数によって異なる)
おすすめポイント年間35万人が利用、料金プランが目的によって選択可能、クラウド型でPCやスマートフォンから利用可能​​

LearnOは、テキストや動画などの教材を準備するだけで、簡単にeラーニングの導入が可能となる学習管理システムです。

年間35万人が利用しており、豊富な利用実績がある点も安心してシステムを利用できます。

LearnOはeラーニングを導入して生徒の学習効率を高め、コストを削減したい塾におすすめです。

その他にもレポート提出やアンケート機能も搭載されています。

おすすめLMS②:ヨリソル

LMS名ヨリソル
特徴大学向けのスクールマネジメントシステム
主な機能成績・出席管理、授業アンケート、情報公開ダッシュボード、学修成果の可視化、教職員データ管理、退学防止分析など
料金要問い合わせ
おすすめポイント学校利用に適し、教育機関のデータを管理・分析して可視化可能、個人の状態も分析可能で1人ひとりにあった教育を実現可能​​

ヨリソルは**、教育機関に必要な機能をワンプラットフォームに集約する統合型スクールマネジメントシステム**です。

教育データの見える化から志願者管理、成績、学習記録、出欠、LMS、授業評価アンケート、退学・不登校の予兆検出まで豊富な機能が搭載されています。

また、申請フローのデジタル化にも対応しており、生徒からの各種証明書の発行依頼や個人情報の変更届などの申請書類の効率的な処理も可能となります。

トライアルキャンペーンも行っているため、お試しにLMSを導入したい塾はチェックしてください。

おすすめLMS③: Doorkeeper

LMS名Doorkeeper
特徴コミュニティ機能でゼミや研究室の情報共有が可能なイベント管理ツール
主な機能コミュニティ、プライベートコミュニティ、定額課金、Googleアナリティクス連携、メンバー非公開、管理者権限機能、チケット販売、APIなど
料金スタータープラン:1,650円/月、プロプラン:4,400円/月、プラスプラン:8,800円/月、ビジネスプラン:17,600円/月
おすすめポイントコミュニティ管理に適しており、ゼミや研究室の情報共有に役立つ、インフォーマルラーニングを促進​​

Doorkeeperは、イベントやセミナー、勉強会の管理を支援するシステムです。

初めてイベントを主催する塾にも使いやすく設計されており、イベントの計画、宣伝、実施をスムーズに行うための多くの機能を提供しています。

オープンキャンパスや特別講座、保護者向けの説明会などのイベントを効率的に行いたい塾におすすめのシステムです。

料金体系は初回無料となっており、その後は使用頻度に応じた選択肢があるため、塾のニーズや予算に応じて適切なプランを選ぶことができます。

LMS(学習管理システム)を導入して生徒管理を効率化しよう!

LMSの活用によって、生徒の学習効果を高め、塾運営の効率化が可能となります。

学習効果の高い塾は口コミがよくなり、更なる生徒の集客につながります。

また、管理業務が効率化することで従業員の負担削減が可能です。

本記事を参考にして、LMSの導入を考えてみてください。

なお、更なる教育の質向上を図りたい学習塾にはmanaboの導入がおすすめです。

manaboとは、24時間365日対応可能なスポット指導アプリです。導入することで、24時間いつでも生徒の疑問に応えることができます。

また、塾に勤める講師の生徒対応の負担削減にもつながります。

塾の教育の質を高めて更なる業務の効率化をすすめたい塾経営者は、ぜひお問い合わせください。

manabo

24時間365日幅広い科目・レベルの質問対応が可能に。

manaboは、わからない問題をすぐに質問して疑問を解決することができる、塾・学校向けの質問アプリです。 日本全国で待機している優秀な講師陣が指導を担当。 24時間365日、すべての教科・科目の質問に対応できる体制を構築できます。

シェアする

XでシェアFacebookでシェア