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自宅での個人塾開業は可能?開業の流れや資金、成功させるポイントなど詳しく解説!

自宅で個人塾を開業しようと決心したのは良いものの「何から始めればいいのか?」「どのような準備が必要なのか?」と悩みを抱える方も多いです。

失敗なく個人塾を運営していくためにはぬかりのない準備が何よりも重要です。

本記事では、自宅で個人塾を開業するための手順や必要な資金、塾経営を成功させるポイントを解説します。

自宅での個人塾開業を検討している方はぜひ参考にしてください。 manabo_doc_download_banner.png

自宅での個人塾の開業は可能!

個人塾 開業 自宅1.png 自宅での個人塾の開業は可能です。

ここでは、自宅で個人塾を開業するために押さえておくべき3つのポイントをお伝えします。

  • 開業時に必要な書類
  • 自宅での個人塾開業に必要なスペース
  • 必要な資金

それぞれの内容について、順に詳しく説明します。

開業時に必要な書類

自宅で個人塾を開業する際には、次の書類の提出が必要です。

  1. 開業届
  2. 事業開始申請書

以下では、それぞれの書類の特徴について紹介します。

手続きに不安がある場合は、直接窓口で質問したり、専門家に相談したりすることも可能です。

開業届

自宅で個人塾を開業する際は、税務署へ「開業届」を提出する必要があります。

開業届とは、新しく事業を始めたことを税務署に知らせる書類です。

事業を開始してから1か月以内での提出が推奨されています。

開業届の提出は郵送でも対応できますが、直接税務署に提出すると不安や疑問点をその場で確認できるため不安のない提出が可能となります。

開業届は税務署のWebサイトからダウンロード可能であるため、あらかじめ必要事項を記入しておくことでスムーズな手続きができます。

開業届に記入する塾の名前は、個人塾の「顔」となるため、塾の雰囲気やこだわりを反映したネーミングを事前に考えておいてください。

個人塾開業の流れについてより詳細に知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

参考:個人塾開業の流れや必要な資金は?失敗しないためのポイントを詳しく解説!

事業開始申請書

自宅で個人塾を開業する際には、「事業開始申請書」の提出も必要です。

事業開始申請書は開業する個人塾を公的機関に申告するための手続きで、都道府県の管轄する税務署に提出します。

事業開始申請書には次の情報の記入が求められます。

  • 事業の種類(個人塾)
  • 事業の開始日
  • 塾の名称
  • 所在地
  • 経営者の氏名

また、提出方法は、下記の手順で行います。

  1. Webサイトより事業開始申請書をダウンロード
  2. 必要事項を記入
  3. 記入した申請書を最寄りの税務署に提出

税務署のWebサイトでは、申請書が無料でダウンロードでき、提出にかかる費用も特にありません。

提出は郵送でも可能ですが、不安な場合は直接税務署を訪れることをおすすめします。

自宅での個人塾開業に必要なスペース

自宅で個人塾を開業する際に必要なスペースは、塾の運営スタイルによっても異なります。

1対1の個別指導や、少人数授業を提供する場合は、比較的小さなスペースで対応可能です。

その場合、個別の学習デスクや椅子を用意する程度のスペースがあれば問題ありません。

一方で、一度に10人から20人程度のクラスを予定している場合は人数に見あった広さのスペースが必要になります。

また、授業用の部屋とは別に自習室を設ける予定がある場合はさらに大きなスペースが必要です。

塾が目指す規模によって求められるスペースは異なるため、塾の規模を考慮してスペースを用意してください。

必要な資金

自宅での個人塾を開業する際には、下記の費用がかかります。

  • 初期費用
  • 運用費用

開業直後は生徒が集まりにくいため、余裕をもって資金を用意しておいてください。

初期費用

塾の開業の際に必要となる資金が初期費用です

自宅で個人塾を開業する場合は、初期費用を安く抑えることが可能です。

また、設備や黒板教材が必要になりますが、これらの費用は比較的抑えられるため、大きな開業資金を準備する必要はありません。

自宅で開業する小規模な個人塾の場合は、15万円から50万円の初期費用が相場となります。

運用費用

自宅での個人塾の経営にも運用費用が必要となります

個人塾の費用には下記のような費用がかかります。

項目内容金額目安
光熱費塾の運営で消費する電気やガス、水道などの料金一日あたり約3,000円
教材費生徒に使用するテキストや問題集など約200,000円〜300,000円
広告宣伝費チラシやWebサイト、SNSなどでの宣伝約500,000円
その他経費備品の買い替えや日用品の費用バリエーションあり

講師を雇う場合は人件費が必要となりますが、1人で運営を行う場合はその費用を削減できます。

最初の間は運用費用を抑えて、収入を安定させるための努力が必要です。

始めは経費を抑えて運営を行い、塾としての運営が軌道に乗ったら、より良い設備や広告戦略へ投資してください。

自宅で個人塾を開業する際に必要なもの

個人塾 開業 自宅2.png 自宅で個人塾を開業するためには、いくつかの準備が必要です。

ここでは、自宅での個人塾の開業に必要なものを3つにわけて紹介します。

  • 資格取得
  • 授業備品
  • 環境整備

以下でそれぞれの詳細を確認していきます。

資格取得

自宅で個人塾を開業する際、特別な資格取得が必須とされるわけではありません

しかし、教員免許や学習塾教室長検定のような資格は、開業時に信頼性のアピールに役立ちます。

これらの資格は、教育業務に従事する際の専門知識や経験を証明し、塾の信頼性を保護者や生徒に対して高めるために有効です。

教員免許や学習塾教室長検定を持っていると、顧客が塾を選ぶ際の信頼の証となるのです。

専門性や信頼性を示せるという理由で、開業前に資格の取得を検討するのもおすすめです。

資格を取得するメリットについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

参考:個人塾の経営に資格は必要?起業を成功させるポイントや資格取得のメリットを紹介!

授業備品

自宅で個人塾を開業する際には、生徒たちへ授業をするための下記の授業備品が必要です。

  • 黒板
  • チョークやホワイトボードマーカー
  • 学習用の机と椅子
  • 個人用のコンピューターまたはタブレット

コンピューターやタブレットはオンライン資料へのアクセスや、授業でのデジタルコンテンツの利用に役立ちます。

また、個人塾においては、生徒とのマンツーマン指導を行うのか、あるいは複数の生徒を同時に指導するのかによっても必要な備品の数も変わってきます。

生徒数や指導形式によって、準備すべき設備は異なるため塾に適した設備を準備してください。

環境整備

自宅で個人塾を開業する際には、生徒が集中して授業を受けられる環境整備も大切です。

具体的には、下記のような環境設備を準備してください。

  • 冷暖房設備
  • 空気清浄機
  • 消毒、除菌用器具
  • Wi-Fiやインターネット環境
  • 適切な照明
  • 快適な教卓および生徒用机と椅子
  • 静かで集中しやすい環境
  • 教室内の清潔さと整頓

これらの環境整備を整えることによって、生徒は快適に学習に集中できます。

また、Wi-Fiやインターネットの安定した環境は、オンラインでの授業提供や情報検索時に必要です。 manabo_doc_download_banner.png

自宅で個人塾を開業するメリット

自宅で個人塾を開業する場合の3つのメリットを紹介します。

  • 毎月の家賃を削減できる
  • まずは副業から始められる
  • 人脈を活かした集客ができる

以下で、それぞれのメリットについて詳しく確認していきます。

毎月の家賃を削減できる

自宅での個人塾経営は、家賃を抑えられるため経営も安定させやすいという利点があります。

たとえば、自宅を塾として利用すると教室を用意するための高額なテナント料を支払う必要がありません。

物件を借りる場合、家賃は塾の固定経費となりますが、自宅を利用すればそのコストをゼロにできます。

このように、自宅での個人塾の開業は初期投資を低く抑えられるため、ビジネスが成功するまでのリスクを減らすことが可能となるのです。

まずは副業から始められる

自宅で個人塾を開業することで、まずは副業から始められる点もメリットです。

自宅での個人塾開業はコストを抑えられるため気軽にはじめやすく、本業が終わった後の収入源にできます。

大きな資金も不要であるため、教育に関する情熱があれば誰でも開業が可能です。

副業として気軽にビジネスをスタートできる点も自宅での個人塾開業のメリットといえます。

人脈を活かした集客ができる

自宅で個人塾を開業する場合、既に築いている人脈を活用して生徒を集めることができる点も大きなメリットです。

自宅の周辺に既に知り合いが多い場合、知り合いの子どもが生徒として通ってくれる可能性があります。

自宅での個人塾運営は、地域社会やこれまでのコネクションを活かして生徒を集めやすいという利点があります。

初期投資を抑えつつ生徒を増やしていくことができるため、塾経営のリスクも小さく済むのです。

個人塾で生徒を集客する方法についてより詳細に知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

参考:個人塾経営を成功させる集客方法15選!成功させるポイントと注意点を詳しく解説!

自宅で個人塾を開業するデメリット

自宅で個人塾を開業する際には以下のデメリットがあるため注意が必要です。

  • 塾の規模を大きくできない
  • 立地条件を選べない

自宅で個人塾を開業する場合は、デメリットも理解した上で開業してください。それぞれのデメリットを確認していきます。

塾の規模を大きくできない

自宅で個人塾を開業する場合、教室のスペースに限りがあるため、塾の規模を大きくするのが困難です。

そのため、集まれる生徒数も自宅のスペースによって限られます。

自宅での教室運営はテナントを借りる場合に比べて費用を抑えられますが、一方で規模を大きくできないデメリットもあるため注意が必要です。

より大規模な塾経営を行う場合は、テナントを借りて大きな教室を用意しなければなりません。

立地条件を選べない

自宅で個人塾を開業する場合は立地条件を選べないこともデメリットとして挙げられます。

通常、物件を選ぶ際は、駅近くや通学路といった良い立地を選ぶことで生徒の集客を図れます。

しかし、自宅の場合、その場所が塾の場所となるため立地を選ぶことができません。

そのため、自宅で個人塾を開業する際は、立地の選択ができない点が大きなハンデになります。

特に交通の便が良く学生が集まりにくい地域に自宅がある場合、生徒の獲得が困難になる可能性があるのです。

同じ質のサービスを提供しても立地条件によって成功の確率が変わるため、デメリットといえます。

自宅での個人塾開業を成功させるポイント

自宅での個人塾開業を成功させるポイントは以下の3つです。

  • 大手とは異なる強みをつくる
  • 経費を可能な限り抑える
  • とにかく塾の存在を知ってもらう

それぞれのポイントについて解説するため、参考にしてください。

大手とは異なる強みをつくる

個人塾は大手塾とは異なる強みを作ることが大切です。

開業すぐの個人塾は大手に比べてブランド力がないため、地域密着型の宣伝活動やオープン時の特典提供など大手にはない魅力で生徒を集める必要があります。

たとえば、個人塾では、1人ひとりの生徒に合わせたカリキュラムを組むことが可能であるため個別指導が強みになります。

また、デジタル機器など最新の教育ツールの活用によって、大手にはない授業の提供も可能となります。

自宅で個人塾を開業する場合は大手にはない魅力をアピールすることで、より良い生徒の集客につながります。

経費を可能な限り抑える

自宅での個人塾開業を成功させるためには経費を可能な限り抑えることも大切です。

経費を抑えることで、安定した経営が可能です。

特に、開業当時は生徒が少ないため、塾の収入も限られます。

生徒数が少ないうちに月々の経費が高額であると、経営リスクが高まります。

まずは経費を抑えて塾経営を行うことでリスクを抑えた安定経営が可能となるのです。

とにかく塾の存在を知ってもらう

塾の存在を知ってもらうこともポイントの1つとなります。

教育の質が高い塾を経営していても、顧客となる生徒や保護者が塾の存在を知らなければ生徒は集まりません。

塾の存在を知ってもらうためには、主に次の方法が有効です。

戦略内容
Web集客効果的なホームページ、 SNSの活用
地域密着型の宣伝ポスティング、 口コミの重要性、 地域イベントへの参加
信頼性の構築背景と経験の提示、 教育方針と特色の明確化
開業時のサービス提供開校記念割引、 サポート体制の整備

例えば、Web集客では塾のイメージを伝えるとともに、講師の学歴や経験、教育方針といった信頼性を示す情報の掲載が大切です。

加えて、地域のイベントへの参加や、良好な口コミの形成で地域に根ざした宣伝が行えます。

それぞれの方法をうまく活用して宣伝活動を行うことで、生徒や保護者に塾の存在を知ってもらえるため集客につながるのです。

個人塾で成功させるポイントについてより詳細に知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

参考:個人塾・私塾が成功するポイントは?集客のコツや塾経営が難しいと言われる理由を解説!

自宅での個人塾開業を成功させよう!

自宅で個人塾を開業する際にはさまざまな準備が必要です。

開業届や事業開始申請書の提出、必要なスペースの確保、資金計画などをしっかり立てて塾経営をスタートさせてください。

自宅で個人塾を開業することで必要なコストを大幅に削減して経営が行えます。

なお、自宅での個人塾経営を成功させるためには教育の質向上も欠かせません。

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